百日咳が増えています!!ー感染拡大防止のため、手洗いの徹底やマスクの着用を心がけましょう

百日咳の医療機関からの届出が、令和7年第18週(4月28日~5月4日)時点で令和7年の累計で116例となり、全数把握を開始した平成30年以降で最多となりました。年代別では、感染者数の7割が19歳以下となっており、子どもの感染が拡大しています。

大人の百日咳は症状が軽いため、ただの風邪として医療機関を受診せず放置されがちです。しかし、子ども(特に乳児)が感染すると重症化しやすいため、子どもへの感染を防ぐためにも、原因不明の咳が長引く場合は百日咳を疑い、早めに医療機関を受診してください。

■百日咳とは

百日咳は百日咳菌が原因で発生する感染症で、名前の通り咳が長引くのが特徴です。どの年齢でもかかりますが、小児を中心に広がりやすくなっています。
乳児期早期からも罹患する可能性があり、乳児では重症になり、肺炎、脳症を合併し、まれに死に至ることもあります。

■症状

かぜ症状で始まり、次第に咳の回数が増えて程度も激しくなります。(約2週間)
その後、短い咳が連続的に起こり、最後にヒューっと笛のような音を立てて大きく息を吸う咳発作が起こります。(約2~3週間)
回復期では発作は次第に軽くなりますが、軽い刺激により咳が出ることがあります。(3週間~)
人によっては回復まで2~3カ月かかることもあります。
大人の場合は大事に至ることは極めてまれですが、子どもが感染すると重症化しやすく、特にワクチン未接種の乳児では呼吸困難や二次感染による肺炎などを引き起こすケースもあります。

■感染経路について

飛沫感染や接触感染とされています。

■予防対策について

1.予防接種
 百日咳の予防には、5種混合ワクチン等の接種が有効です。
予防接種は、生後2月から90月(7歳6カ月)に至るまでの間にある方が対象となります。
小児に発症が多く重症化しやすい疾患なので、早めに接種をお願いします。
京都市が実施する子どもの定期予防接種の詳細については、リンク先のホームページで御確認いただけます。

2.手洗い・うがいの徹底
 外出先からの帰宅時、食事前やトイレを使用した後は石けんでの手洗いを徹底しましょう。

3.早めの医療機関の受診
 症状のある方は人混みや繁華街への外出を控え、早めに医療機関を受診しましょう。